2011年作曲
サクソフォン四重奏
グレード 5
演奏時間 16:00
I 5分30秒
II 4分30秒
III 6分00秒
委嘱:佐野功枝
フォスターミュージック
ムーンリットナイトは佐野功枝氏の委嘱により作曲され、2011年10月21日(金)に開催された佐野功枝サクソフォンリサイタル「Moonlit night」(電気文化会館ザ・コンサートホール)にて初演されました。通常のサクソフォンカルテットの編成ですが、テナーサクソフォンを中心としたアンサンブル作品として作曲しました。 曲は3つの楽章により構成されています。第一楽章は緩やかで響きの中をたゆたいながら、叙情的な楽想による月、あるいは月に照らされたほの暗い明かりのようなイメージです。テナーサクソフォンの音色の魅力を引き出せるように、テナーサクソフォンと3つのサクソフォンという意味合いの強い構成になっています。 第二楽章は様々な情景を想起させるように、緩やかな楽想の中に様々な表情を持つ音楽です。4つのサクソフォンの音色が混ざり合い、そこにはそれぞれの持つ記憶が織り交ざっていくかのようです。 第三楽章は軽快な楽想で、ジャズの要素を強く持っています。途中で緩やかになり、第一楽章と第二楽章を経てきた名残として現れますが、曲の最後に向けて次第にエネルギーが強く高まっていきます。そして軽快な楽想へ再び戻り、この音楽の旅、月の引力とも言うべき音楽の引力に引っ張られ曲を終えます。
第一楽章
第二楽章
第三楽章